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とくしまマラソン
 11月5日 土曜日

午後5時。

週末の会議を抜けだして、家路に車を走らせる。

僕らの幼い頃は土曜日は休みじゃなかったけど、
近頃はどこの会社も休みが多い。

私の会社は近頃の会社ではない。

帰宅ラッシュで普段は混み合うこの道路も週末を迎えた今日は交通量も少なめだ。

ステアリングを持つ手に少し力を入れ、
少しアクセルをふかした。

家に面したガレージに車をつけ、エンジンを切る。

新しいマンションが次々と建つ場所で、
このマンションは、もう古めかしい趣きがあるが、
一階部分に庭とガレージがあるのは今でも斬新だ。

車のドアを開け、家の中へと急ぐ。

そう、明日はとくしまマラソン。

6000人が参加するこの大会に私も参加すべく仕事を切り上げ、早々に戻ったのだ。

家人を乗せ、塾帰りの子供を乗せ、大阪南部を8時に出発
徳島まで180キロ。
夜道をひた走り、10時15分徳島駅傍の宿に到着。
12時就寝。
5時半起床。
7時出発。


ぽてぽて歩いて行き、途中でぬぼぉと立ってる兄ちゃんに
「うけつけはどちらかいな?」と問えば
「それはあっちだ」と答えたので、
またぼちぼち歩いてぇ行くと何とか受付会場にたどり着いた。

受付会場に着くと、眠そうに目が赤いFさんがこちらを向き
小さく「あっ」と言った。
Fさんは徳島に前日入りし、早々に会場入りして待っていてくれたのだ。
予め用意していた塩飴とピットインリキッド(ピーチ味)を手渡す。

なんだ、飴かゼリーかと侮ってはいけない。

これがあるのと無いのとは大きく違う。
塩分がないと足がつるし、ゼリー(高エネルギー食)がないとガソリン切れする。
ましてや低出力エンジンで、長く走らないといけない「なんちゃってランナー」は尚更だ。

みんなでスタート地点近くの荷物を預ける場所まで行き、
それぞれスタート地点へ向かう。
私とF氏はフルマラソン組だが、家人と子供は観光組だ。

午前9時
スタート地点より遠く離れて待つ私達には聞こえないくらいの号砲が鳴ったらしい。
花火が上がるホノルルマラソンじゃなく
歓声が上がる東京マラソンじゃなく
なんとなく出発。


滑り出しは好調
好調すぎて少し不安
キロ6分切るくらいである。

普段は少し早いペースだが、休養も十分なので良いかというぐらい。
沿道の声援にも笑顔で答える。


10キロ地点

好調 好調 絶好調〜
まだキロ6キロ持続中
もしかしたら4時間台前半かも〜〜〜〜〜
声援にハイタッチで答える。

16キロ地点

さすがに少しスピード落とさないといけないかもな
まぁ行けるとこまで行ってみましょ〜(気楽)


18キロ地点

え?うそぉ?足が重いぞ・・・・・・・・


19キロ地点

いかん・・・・足が・・・・重い・・・・・
歩くのか?歩いてしまうのか??


20キロ地点

もうダメだ・・足が、太ももが、動かん・・・
足がつったんでもないし・・・こんなん初めて・・・・
でもまだハーフも行ってないぞ・・・
これはもう棄権だな・・完走できるわけない・・・・

と敢え無く20キロで歩き始めた・・・
先は果てしなく遠い(残22キロw)

ここからは心理戦
歩いて、少し足の調子が戻ったかなと思って走ると動かなくて歩く。
その繰り返し。
走り始めると、1キロだけ走ってみよう。とか
せめて次の給水所までは行こう。とか

で、28キロまで何とか来ると、
三分の二過ぎた。あと三分の一だ。

30キロ来ると
残り12キロの半分は6キロだ
いつも朝軽く走っている距離だよな。とか

32キロ来ると
いつも11キロ走ってんじゃん
それより短いんだから〜頑張りなよ。とか

這いつくばって37キロまで来ると
ああ、あと5キロね。いつもの距離だな。軽い軽い(いつもの調子ならw)とか

どうにかこうにか40キロ来ると

苦しいと感じるのは、脳がそう感じるからだよな。
心頭滅却すれば火もまた涼し。
脳内で感じないようにすれば良いのさ。
と思いながら、苦しくて歩く。

とモハヤぼろぼろの境地

最初の4時間前半なんて野望も夢もチボウも無くなったわけでゲス



ああ、もう僕は何もいらない。

このレースが終わってくれれば好い。

終わってくれさえすれば好いのだ。

滔々と流れる吉野川、
山奥よりいづるその流れ。
私なんてそれに流れる葉ほど小さな存在なのだ。
風が流れてゆく。
人も流れてゆく。
人々の声援が遠くに聞こえる。
いや、あれは、すぐそこで聞こえるのか?

と半ば気を失いながら、足を引こずって競技場に。

時間は5時間18分50秒(ネット)

今までの最高記録5時間を塗り替えることも出来ず。

完全オーバーペースで終わったとくしまマラソンでした。

おめでとうをくれた皆様有難うございました。
実態は以上のように四苦八苦で、とてもお見せできるものではありませんw

やっぱ練習しなきゃダメだな。

その後、F氏はもっと死ぬような目にあっていたらしい。w
| 反庵 | 00:29 | comments(0) | - |
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